【LabCode】2023年の振り返り

【LabCode】2023年の振り返り

はじめに

こんにちは、LabCode(ラボコード)代表のNyoshです。

みなさまは2023年いかがでしたか?
LabCodeはそれなりに成長できた年になりました。
改めて今年何をやってきたのかを振り返り、そして来年はどうしていきたいのかを本記事でまとめたいと思います。

本記事では、我々が何をやってきたのか、技術書がどれくらい売れたのか、ブログのPVがどれくらいあるのかなどの情報を惜しげもなく公開します。
というのも、我々が経験した失敗や成功を見て学んでもらい、皆様にはLabCodeとは違った別のサービス(できればアカデミックな領域を対象としたもの)を打ち出していただきたいと考えているからです。
そういった流れができればアカデミック領域も盛り上がるのではないかと期待しています。

そもそもLabCode(ラボコード)とは何?

研究するすべての人にプログラミングをできるようになってもらいたいという思いのもと、技術ブログ運営、技術書の販売やイベント開催を行う団体です。 本ブログもこの団体名からLabCodeと名づけています。

プログラミングができるようになることで研究の生産性は向上しますし、プログラミングスキルが熟達していくと研究者からエンジニアへのキャリアチェンジもできるようになります。

このように、プログラミングのスキルを習得することで、研究するすべての人に可能性を広げていただきたいと考え、LabCodeを立ち上げました。

2023年のLabCodeの目標の振り返り

1年前の2023年のはじめには以下の3点を実現させたいと書いていました。

  • 収益基盤の構築
  • ブログ・技術書の拡充
  • 新サービス(おそらくα版かβ版)のリリース

実現できたかどうかですが、結論から言いますと、すべて実現できました

順に説明します。

収益基盤の構築とブログ・技術書の拡充

去年の今頃は技術書を3タイトル出した状態にすぎず、収益もあまりない状態でした。
ブログの記事執筆などでスタッフの人件費がかかるので、毎月4~6万円程度の赤字が続いていました(1記事あたりだいたい1~1.5万円くらいのコストがかかっています)。

ずっと赤字続きでしたが、今年の最後の方でやっと黒字化することができました🎉🎉🎉
黒字化できた理由は、シンプルに技術書の売上増加です。

では技術書の売上増加の要因は何かというと、以下になります。

  • 技術書のタイトル数の増加
  • 技術書販売サイトへのSEOによる直接的な検索流入の増加
  • SNS(X)発信による認知度の向上
  • ブログへのアクセス数増によるLabCodeの認知度の向上
  • オンライン技術書販売イベント(技術書典)への参加

これらを細かく解説すると長くなるので、ここでは割愛します。

狙い通り・予想外の嬉しい副産物もありでなんとかここまで来れました。
赤字は私のポケットマネーや別の副業で稼いできたお金で補填してきました。
毎月赤字が続くと気持ちが荒み、胃がきりきりするのですが、黒字になったので一旦その悩みもなくなりそうです。よかった。

2024年はもっと売り上げを伸ばし、これまでの累積の赤字を回収しつつ、よりサービスを強化できる体制にしていきます。

新サービス(おそらくα版かβ版)のリリース

新サービスについてですが、α版は作成できました。 LabCodeスタッフ間、知り合い間で共有している段階で、公へのお披露目はまだしていません。
2024年内にはできるかなと思っています。たぶん…

新サービスの軸は固まっているので、ユーザーヒアリングをしつつ、最終的な形を模索し開発を進めていきます。
中途半端な状態で出してもユーザーの満足度を下げるだけのサービスになってしまうので、ある程度完成させてからの公開になると思います。

2023年のLabCodeの活動の振り返り

次は活動について振り返っていきます。

1年間をざっくり振り返り

まずは1年間をざっくり振り返ります。どんな変化があったかを以下にまとめました!

  • 新スタッフ:2名加入!!🎉🎉
  • 技術書:
    • 新たに6タイトルをリリース!🎉🎉
    • 月間販売数:30冊程度 → 100冊程度 にアップ⤴️⤴️
  • ブログ:
    • 総記事数:55本→130本 にアップ⤴️⤴️
    • アクセス数:月間0.7万PV→月間3万PV にアップ⤴️⤴️
  • X(旧Twitter):~1100フォロワー → ~2100フォロワー にアップ⤴️⤴️
  • 新規サービス:α版を作成完了!🎉🎉

スタッフも増え、執筆できる内容の幅が広がりました。それによって技術書のタイトルが増えました。
来年の初旬にも2タイトル追加予定です!お楽しみに!

上図はブログの月間PV数を表したグラフです。
去年の12月は7千PV程度だったんですが、今年の最後にはその4~5倍程度のPV数にまで増えました。
記事数を増やせたこと、被リンクをたくさんいただけるようになったことが、SEOでの流入数増加につながりました。

上図のように技術書の販売数も着々と増加しており、単月黒字となりました。
購入いただいた方々、本当にありがとうございます。

四半期ごとの活動の振り返り

次は四半期ごとに振り返っていきます!

2023年1-3月

  • 衛星データ解析の技術書のリリース
  • 新規スタッフ1名の加入
  • ChatGPTを導入し記事執筆の負担を軽減することに成功

今もですがChatGPTでにぎわってましたね。
さっそく取り入れて業務効率化を実現しました。体感で40%くらいは執筆の負担が軽減した気がします。
これからも文明の利器はどんどん活用していきます。

2023年4-6月

  • 技術書典14への参加
  • single cellの技術書のリリース
  • おうち創薬の技術書のリリース
  • 記事の英語化、グローバルSEOに挑戦
  • 目標管理・プロジェクト管理システムの改善
    • OKRの導入
    • Notionのデータベースを用いたタスク管理の導入
  • 新規スタッフ1名の加入

この期は海外へリーチするための下準備をしていました。
海外の人もブログに流入してもらえるように、記事を英語化したり、グローバルSEOを勉強し始めました。
スタッフ全員が英語はある程度使えるので、何も抵抗感なく英語化を進めています。
SEOは結果が出るまでに時間がかかるのでまだ少ししか芽が出ていませんが、これからもちょっとずつ続けていきます。

目標管理・プロジェクト管理が非常におそまつだったので改善しました。
目標管理にはOKRを導入し、プロジェクト管理にはNotionのデータベースを導入しました。
前者と後者の紐付けもNotionで管理しています。
これによって、各人が毎週のToDoをこなすだけで、組織としての目標が勝手に達成できるような仕組みができてきました。
今も少しずつ改善を進めています。

2023年7-9月

  • 売上の集計自動化システムの作成
  • おうち創薬解析の技術書のリリース
  • Webアプリの技術書のリリース
  • ビジョンとミッションを決めた
  • 新サービスの方針を決めた

技術書のタイトルが増えたり、販売先をZenn以外にも増やしたりすると、売上の集計が大変になってきました。
最初は手作業でちまちまとスプレッドシートに入力していたのですが、さすがに手に負えなくなってきたので、完全自動化させました。
技術書は売れるとメールが届くようになっているので、Google App Scriptを使ってその届いたメールの解析を行うようにしました。
メール本文の内容からどの技術書が何冊売れたのかはわかるので、それをGoogleスプレッドシートに書き込ませます。
Google App Scriptは毎日深夜の決まった時間に実行させることができるので、これで完全に手離れしました。
売上についてもGoogleスプレッドシートで自動で計算させるようにしています。
Google様様です。

新サービスの方針もこの期に決めました。
いろいろ悩んだ結果、わりとシンプルでどこにでもありそうなアイデアに落ち着きました。
2024年にお披露目できるように頑張ります!

2023年10-12月

  • サービスのα版を作成
  • 技術書典15への参加
  • 単月黒字を達成
  • Google AdSenseの導入
  • 気象データ解析の技術書のリリース

サービスの方針が決まってからは最小限のサービス(α版)を作成しました。
非常におそまつなものなんですが、ユーザーの反応をテストするのに使えます。
作り込んで時間とお金をかけすぎた後で、ユーザーからいらないと言われてしまうと取り返しがつかなかったりするので、最初は簡単なものを作ってテストを繰り返します。
まだまだテストが足りてないので、2024年はがんばります。

2024年をどんな年にしたいか

  • 収益の拡大
    • 技術書を充実させる
      • 新規タイトルを出す
      • 既存の技術書をブラッシュアップする
    • 海外へリーチを広げる
  • 新サービスのリリース

収益を上げないとサービスを維持・発展できないことを日々痛感しています。

現状リリースしている技術書の内容をさらに充実させるとともに、新たなコンテンツを出していき、皆様のお力になれるように頑張っていきたいと思います!

さいごに

2023年はありがとうございました!
皆様とスタッフのおかげでなんとか今年もやってこれました。
2024年もLabCodeを何卒よろしくお願いします 🙇